製品情報

SDGsを達成し、電気エネルギー不要で日本のミラーを防曇するくもらーずCO2ゼロ

co2ゼロ くもらーず 厳しい冷え込みに強い。像が大きく見やすい。

くもらーず は電気を使わない世界で唯一の「蓄熱遠赤外線方式」の屋外用防曇ミラーです。
CO2排出ゼロで「鏡の曇り」を防ぎます。

  • ・厳しい寒さでも曇りません
  • ・湿度100%でも曇りません

くもらーずの特徴

特徴その①自然のエネルギーを使っている

くもらーず は電源不要、メンテナンスフリーで長期に渡り防曇性能を保ち続けます。
くもらーず は鏡本体に、大容量の蓄熱材と遠赤外線放射材を内蔵しています。
日中、蓄熱材は日光エネルギーを取り込み熱として蓄えます。曇天であってもエネルギーは十分にあります。夜間に外気温が鏡表面の温度よりも下がると、蓄えたエネルギーは自動的に遠赤外線として放射されます。
このメカニズムにより、鏡面の温度は常に外気温よりも高くなります。
そのため鏡面は曇らないのです。

昼
夜

図はイメージです。遠赤外線は目に見えません。

より詳しいメカニズムを知りたい方は下記をお読みください。

空気に実際に「含まれている」水蒸気量はまちまちです。
他方、空気が「含むことができる」水蒸気量は気温によって決まっています。気温が高ければたくさん含めますし、低くければ少ししか含めません。含むことのできない余分な水蒸気は飽和して水滴となります。逆に言えば、空気に含まれている水蒸気の量により(たとえば1㎥あたり9g)、水蒸気の飽和が起きる温度(露点温度)も決まるのです。(上記の量なら 約10℃です)。
気温そのものが露点温度だと(=湿度100%)、水蒸気は飽和して霧や雲となり、水蒸気そのものは減ります。これは、露点温度が気温より高くなることはない(=湿度が100%を超えることない)ということでもあります。
気温が露点温度ではなくとも、その空気の中に露点温度以下に冷えたモノ(たとえば鏡)があると、そのモノの表面に水滴がつき、鏡であれば曇ります。 しかし、くもらーずの鏡面温度は、常に気温より高い(=露点温度よりも高い)ので、曇らないのです。

特徴その②厳しい冷え込みに強い

下の図は、放射冷却現象で気温が下がり続ける深夜0時から朝7時にかけての、外気温・露点温度とくもらーず(旧10A型)の鏡面温度との関係を示しています。
蓄熱材の無い鏡の温度(赤線)は時間とともに露点温度よりも低くなり、曇る様子が見て取れます。
一方、蓄熱材を有する鏡(黄線)は、露点温度よりも高い温度を保ち続け、曇ることはありません。

2019年3月9日 岡山市の気温と鏡面温

昼
くもらーず
夜
蓄熱材無し

特徴その③くもらーずの写像は大きく見やすい

屋外ミラーは、映る範囲を広くするために、曲面でできた鏡面写像部を用います。
(一般的には 曲率 R2200、R3000 など。 R : 湾曲曲率半径)
広い範囲を映しこむには小さな曲率がよいですが、遠くの物体になるほど像が小さくなります。
R 値を大きくすることで、より遠くまで像が大きく映り、見通しがよくなります。

くもらーず では、独自の曲率 R6000 グレードを開発し、ご好評をいただいています。

角型 800×600-R6000(横幅寸法 800mm, 縦寸法 600mm, 鏡面写像部の凸湾曲曲率半径 6,000mm)は3両編成電車ワンマン運転用として開発し市場に導入しましたが、その後4両編成電車にも採用され、その視認性の高さにより 30 年以上の使用実績があります。

各モデル仕様

モデル名 15型・16A型 13A2型
ミラーサイズ 800×600mm 600×450mm
曲率(R) R5000 R6000 R6000
鏡本体サイズ
(横)×(縦)×(奥行)
850×650×60 850×650×60 640×500×60
フード込みサイズ
(横)×(縦)×(奥行)
965×650×320 965×650×320 743×500×270
重量
(フード・取付金具含)
13A2型 16kg
15型 25kg 25kg
16A型 31kg 31kg
素材 鏡面材質 ステンレス材
裏面材質 亜鉛メッキ鋼板
フード材質 ステンレス材
蓄熱材・遠赤外線材 本体内臓 大容量K蓄熱材
本体内蔵 K遠赤外線放射材
フード内側 K遠赤外線放射シート
フード内側 天井面 K蓄熱材(16A型のみ)
付属品 支柱取付金具
(支柱径 76.3φ用, 89.1φ用のいずれか選択)
※101.6φ金具はオプションで用意
モデル名 15型・16A型
ミラーサイズ 800×600×60
曲率(R) R5000 R6000
鏡本体サイズ
(横)×(縦)×(奥行)
850×650×70 850×650×70
フード込みサイズ
(横)×(縦)×(奥行)
965×650×320 965×650×320
重量
(フード・取付金具含)
13A2型
15型 25kg 25kg
16A型 31kg 31kg
素材 鏡面材質 ステンレス材
裏面材質 亜鉛メッキ鋼板
フード材質 ステンレス材
蓄熱材・遠赤外線材 本体内臓 大容量K蓄熱材
本体内蔵 S遠赤外線放射材
フード内側 S遠赤外線放射シート
フード内側 天井面 K蓄熱材(16A型のみ)
付属品 支柱取付金具
(支柱径 76.3φ用, 89.1φ用のいずれか選択)
※101.6φ金具はオプションで用意
モデル名 13A2型
ミラーサイズ 600×450×60
曲率(R) R6000
鏡本体サイズ
(横)×(縦)×(奥行)
640×500×55
フード込みサイズ
(横)×(縦)×(奥行)
743×500×270
重量
(フード・取付金具含)
13A2型 16kg
15型
16A型
素材 鏡面材質 ステンレス材
裏面材質 亜鉛メッキ鋼板
フード材質 ステンレス材
蓄熱材・遠赤外線材 本体内臓 大容量K蓄熱材
本体内蔵 S遠赤外線放射材
フード内側 S遠赤外線放射シート
フード内側 天井面 K蓄熱材(16A型のみ)
付属品 支柱取付金具
(支柱径 76.3φ用, 89.1φ用のいずれか選択)
※101.6φ金具はオプションで用意

※15型 については、縦800mm×横600mの縦型タイプも製作可能です。

寸法図

支柱への取付方法

14A2型
16A型

くもらーずには支柱取付金具が標準で付属します。
(支柱太さ φ76.3mm、φ89.1mmのどちらかの対応金具をお選びください。またオプションでφ101.6mm金具もご用意できます)

取付金具は支柱側と鏡側の二つ割れで構成され、鏡面の上下方向の角度を調整します。

取付に際し、各部の固定ボルトを所定のトルクで締結してください。
なお、設置後1週間程度経過してから、再度締結トルクの確認を行ってください。

(推奨トルク値)
角度調整部(2本): 48~55N・m(一般地域),55~63N・m(豪雪地域)
鏡と金具との取付部(4本): 42N・m
金具と支柱との取付部(2本): 30~35N・m

注1:片締めにならないよう、ペアのボルトは交互に締めてください。
注2:横張支柱の場合は、支柱への取付部の締結トルクを42N・mとしてください。

アームの仕様

14A2型

即納標準品として、強化型アームを用意いたしております。

2本継ぎすれば最大760㎜まで横に伸ばせます。
●支柱取り付けアーム:
(76.3φ、89.1φ、101.6φ)支柱側*380㎜長さ*76.3φ鏡側
●延長用アーム:76.3φ支柱側*(380㎜、280㎜)長さ*76.3φ鏡側

注:基礎から鏡下端までの距離が2.3mの場合、89.1φ×3.2tの400㎜曲がり支柱を使えば支柱より1.16m横に出せます。この場合、支柱の強度はOKです。

よくあるご質問

Q1現在設置してある鏡と取り替えられますか?

基本的には取り替えられます。ただし、くもらーず は通常の鏡に比べて重量があり、フードも大き なものです。強風対策として、地盤の強化が必要となる場合がございます。
詳しくはご相談ください。

Q2支柱以外への取付(天井吊下げなど)は可能ですか?

可能です。天井吊下げ金具の設計・販売も行っていますので、ご相談ください。

Q3支柱から横に延ばした位置に設置したいのですが。

延長アーム(オプション)を付けられます。アーム 2 段まで延長可能で、最大長 760mm です。
それ以上の長さにする場合は特注となります。

Q4フードが大きすぎて設置場所に干渉します。

オプションでフードカットなどのカスタマイズが可能です。(性能は多少低下します)

Q5実際に設置場所で確かめたい。

鏡面板の貸し出しも対応可能です。(800×600 – R6000, 600×450 – R6000)

Q6どんな場所でも、どんな条件でも曇らない?

下記のすべての条件にあてはまる場所では、寒暖の代わりめ時期(11月・3月周辺)の異常に湿度の高い日には、蓄熱不足で薄く曇ることがあります。
・霧がたつような、日当たりが悪い山の斜面(日陰あるいは北ないし西向き)
・設置箇所の下方に、50m以上の標高差で水源(河川湖沼)がある

但、上記の条件がすべてそろっていても曇らない場所も多く、曇るのはごく限られた事例です。
また、曇る場合は、市販のシリコーンコードヒーターなどを鏡の側面に外から張り付けて通電し 補助ヒーターとすれば、曇りを防止できます。(不要な季節にはコンセントを抜いてオフにしておきます。)

「それなら電熱式と変わらないじゃないか」と思われるかもしれませんが、それは少し違います。
電熱式ミラーに内蔵されたヒーター(電熱線)は鏡面を温めるためのものですが、くもらーずの補助ヒーターは蓄熱材に蓄熱させるためのものです。よって電熱式ミラーよりも格段に少ない熱量で十分です(25w程度)(ちなみにトイレの便座ヒーターが通常40~60Wです)。また鏡に電熱線に沿った「まだら曇り」ができず電熱式ミラーより鏡像がクリアに見えます。
また、ヒーターが経年劣化したときも、鏡全体でなく外付けした補助ヒーターだけ取り換えればよいので、経済的です。

詳細については御問合せください。

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